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12月の石膏像 パジャント

こんにちは、アートジム教務課です。


何かと気ぜわしい師走となりましたが、アトリエの熱気はいつも通りです。

忙しい時こそ無心にデッサンできる時間は貴重なのかもしれません。


さて12月の石膏像、展示スケジュールはこちらをご確認ください。


7日まで展示しているのはパジャントです。



ルーブル美術館蔵の元の像の写真はこちらから見られます。


ルーブル美術館での作品名はベレニケ(Berenice)となっています。


フィレンツェのウフィツィ美術館も、よく似たベレニケ像を所蔵しています。



ベレニケは女性の名前ですが、特に古代エジプトのプトレマイオス朝の王妃の名前としても有名です。


美しい髪がかみのけ座になったという伝説があるベレニケ2世は、コインが多く残っています。

額のあたりに巻き毛が見られますね。

ベルリンの旧博物館のベレニケ2世像も同じような巻き毛になっています。




元々ルーブル美術館の像はバシャント(Bacchante)またはイシス像と言われていたそうです。

バシャントは、バッカス(Bacchus)という酒の神様に仕える巫女や女性信者のことだそうで、バシャントがパジャントになったのかもしれません。


バッカスはローマ神話の神ですが、ギリシャ神話ではディオニューソスと言われ、エジプトではオシリス神と同一視されることもありました。イシスはオシリスの妻の女神で、エジプト王妃を表す場合にも使われたとか。


バッカスの巫女、またはエジプト王妃の像といったところでしょうか。


ボリューム感のある髪と端正な顔、ドレープの多い衣装など、描きごたえがありそうですね。



12月の石膏像 パジャント、御茶の水美術学院のデッサンデモンストレーション動画がありました。

ご参考にどうぞ。



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