「平面構成」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。美術大学の平面デザイン学科(≠立体デザイン)の受験課題に使われることが多い課題の一つです。
平面上に色々な題材(モチーフ)を構成せよというもので、題材は輪ゴムやネジなどの工業製品であったり花や葉などの植物であったり、ケーキやお菓子、干物などの食べ物であったり、あるいは言葉やイメージといった空想のものだったりします。
受験予備校では、さまざまな課題を描き、その出来を評価されつつ切磋琢磨して受験に備えるわけですが、そもそもどうしてこの「平面構成」という課題が受験に出題されるのでしょうか。
かくゆう私も予備校でさまざまなモチーフを平面構成してきましたが、「どうしてやるのか」を考えるようになったのは、美術大学を卒業して社会人になり、グラフィックデザインを教える側になってからです。
以下に考えられる理由を書いてみました。
・構成する際の発想(アイデア)がデザインの企画にも必要だから
・様々なものを描けるデッサン力(表現力)の有無を問うことができるから
・美しく仕上げるスキルを見ることができるから
・色の組み合わせスキルを見ることができるから
など様々な理由が考えられますが、一言でまとめると平面構成課題とは「見る人に自分のイメージを的確に伝えられるか」を問う課題なのだと思います。
そしてそれは全ての平面デザインに必要なスキルでもあります。つまり平面構成を学ぶことは「平面デザインの基礎」を学ぶことと同じだとも言えます。
OCHABI artgymでは社会人のための平面構成レッスンを定期的に開催しています。
自分のイメージを的確に相手に伝える方法を整理して表現するレッスンです。平面構成が気になった未経験の方、すでに予備校で勉強中の方、デザイナーだけど初心に帰りたい方におすすめです。(コーチ/青木)
平面構成のレッスンは「デザイン・アートレッスン一覧」よりご確認ください。
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