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OCHABI

「着彩デッサンで気をつけていること6点」

更新日:2022年7月27日

鳥の剥製を水彩してみました。どんなことを気をつけているか参考になれば幸いです。


①:全体のバランス、構図を見ながら下書き。大きめのモチーフのため上下目一杯入れる。3B使用。


②:描き込み。筆で書くのが難しい細い線や入り込んでいるところを明確にしておく。最低限、光の印象がわかるように影部分に薄めのバリューを乗せる。3B,F,2H使用。


③:②でのせた影部分に一層絵の具をのせていく。好みですが、補色の濁った色を感覚的にのせています。(観察してなんか青っぽいなー、赤っぽいなーという感覚を基準に濁った色を作っています。正直濁っているというか灰色っぽければなんでも良い。)この時、光の当たっているところは色をのせません。


④:③の影色をベースに一塗りだけのせた状態です。エッジ部分(手前部分、モチーフ写真の赤で示した部分。)を少し発色よく、回り込んでいる部分は白をまぜたり、捕色で濁らせて色を作っています。


⑤:④で鳥の光の印象が弱くなってきたので影部分に一層色を薄くのせる。またエッジ部分(手前部分)を一層のせる。


⑥:顔、爪に一層のせる。


立体感、光の印象を大事に描けたと思います。(時間がなく最小限の手数で申し訳ありません・・・)

個人的に大切にしているのは、光が当たっているところはあまり手を入れません。水彩絵の具は手が入れば入るほどどうしても濁ってしまうためです。光部分少ない手数にして絵の具の発色を大事にしています。

また、水彩の難しいところは水分量です。最初は水分多く、終盤にかけて水分を少なくしています。


(コーチ・吉田)

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