こんにちは、アートジム教務課です。
10月の石膏像ご紹介、第3弾は16日から展示が始まったグデア首像です。
「グデアとは?」と思い、また調べてみました。
グデア(紀元前2144頃~紀元前2124年頃)はくさび形文字で有名なシュメール時代の、都市国家ラガシュ(現在のイラク南部)の支配者でした。色々な地域と交易を行い、ラガシュの中心となる神殿を復興し、グデアの時代にラガシュは最盛期を迎えたそうです。
グデアは自身の像をいくつも作らせたそうで、複数のグデア像が発見されています。素材は閃緑岩が多いのですが、これは地元産ではなく交易で運ばれてきたとのこと。閃緑岩は硬くて加工が大変だそうで、当時の技術の高さを知ることができます。
ルーブル美術館にはグデア像が複数所蔵されていますが、写真はそのうちの1つです。
衣装の下部にくさび形文字が刻まれていますね。像の文字を解読することで、グデアの業績や、どの神に捧げられた像なのかが判明しているそうです。
メトロポリタン美術館にも同じような両手を組んだグデア像があり、ホームページで写真を見ることができます。このポーズは神に祈りを捧げる姿を表現しているとか。
古代の像だけに、顔や衣服の表現はシンプルに感じますが、くっきりした大きな目が印象的です。ラガシュ最盛期の支配者と思って改めて見ると、聡明で落ち着いた表情にも見えてきます。
少しずつ異なる表情を見比べてみても面白いのではないでしょうか。
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